RH炉の耐火物の使用現状とよくある問題について総括と分析を行い、そして解決構想と措置を提出し、同時にRH炉の異なる部位の合理的な材料選択と設計問題を検討した。
1はじめに
RH真空精錬装備は1960年代末に登場して以来、50年以上を経て、機能はますます改善されてきた。現在、RH真空精錬技術の冶金機能には脱水素、脱炭素、脱酸素、脱硫、溶鋼成分と温度の制御、介在物の制御と除去などの機能が含まれており、製錬に適した品種は大幅に増加し、製錬別パイプライン、超低炭素鋼、シリコン鋼などの高付加価値鋼種の不可欠な精錬装備となり、RH用耐火物の性能にもますます高い要求を提出している。
2 RH炉の紹介マグネシアレンガメーカー
RH、循環真空脱気法とも呼ばれ、RH設備は徳国ティッセン社所属のRuhrstahl社とHeraeus社が1959年に開発した循環真空脱気装置であり、真空精製と溶鋼循環流を結合したものである。製鋼炉の大型化に伴いRH処理設備も大型化し、現在世界のRH設備は360 tに達している。
最初のRH装置は主に溶鋼の脱水素化に対応していたが、その後、真空脱炭素、真空脱酸素、溶鋼の純度改善及び合金化などの機能を追加した。RH法は処理周期が短く、生産能力が大きく、精製効果が良いという利点があり、大型製鋼炉との配合に非常に適している。
RH炉の精製機能は以下の通り:
1)溶鋼水を脱気し、H≦0.000 15%、N≦0.002%の純溶鋼水を制御することができる。
2)溶鋼脱炭、25 min処理周期内にC≦0.002%の超低炭素溶鋼を生産することができる。
3)脱硫、RHにスプレー合成スラグを付加し、S≦0.001%の超低硫黄鋼を生産することができる。
4)昇温はRH-KBB技術を採用し、転炉出鋼温度を26℃下げることができる、RH-OB法を用いてアルミニウムブロー酸素を加えて温度を上げ、溶鋼の昇温速度は8℃・min-1に達することができる。
5)均一な溶鋼温度であり、連続鋳造中間包鋼水温度の変動が5℃を超えないように保持できる。
6)均一な溶鋼成分と介在物を除去し、T[O]≦0.0015%の純鋼を生産する。
3 RH炉の各部紹介及び耐材設計